クリエイティブな人とは、今までだれも見たことがないものを目にし、今まで誰も聞いたことがないことを耳にする洞察力を持つ人のことだ - OSHO :Creativity 創造性
「クリエイティブってそもそもなに?」
「クリエイティブになるにはどうすればいい?」
「必要なアイデアが思い浮かばなくて困っている」
「クリエイティブになって人生を豊かにしたい」
この記事を読んでいる方の中には、以上のように考えている方が多いのではないでしょうか。
今回はそんなあなたのために、20世紀を代表する哲学者・神秘家のOSHOの言葉を引用しながら、クリエイティブという概念を根底から理解し、創造力に溢れた人生を送るための秘密を伝授していきます!
OSHOについて
OSHO(オショウ)別名ラジニーシュは、1931年にインドで生まれたグル、哲学者、宗教家、神秘家、スピリチュアル・ティーチャーです。
彼は、瞑想、マインドフルネス、愛、クリエイティブ、禅などの幅広いテーマについて様々な公演を行い、東洋から西洋まで世界中の人々に大きな影響を与えました。
OSHOの講話は、650冊以上も出版され、32ヶ国語以上の言語に翻訳されています。数々の著名人が彼の本を手に取り、彼の作品を絶賛しているのですが、その一部を紹介していきます。
OSHOは偉大な師であり、人類の意識進化における困難を克服するために、あらゆる解決方法を示している。ーダライ・ラマ
OSHOの本を読むのが好き。 ーレディーガガ
OSHOの本にはいつも魅了される。 ーフェデリコ・フェリーニ
出典:OSHO
https://www.osho.com/ja/highlights-of-oshos-world/who-osho
クリエイティブとは By OSHO
よく仕事やアートの世界で使われる「クリエイティブ」という言葉ですが、多様な働き方や生き方が増える現在では、非常に多くの人に求められる能力の一つです。
まず、直訳では「創造的、独創的であること=クリエイティブ」と翻訳されますが、これだけでは、具体的にどういうことがクリエイティブなのかがよくわからないと思います。
手短に説明すると、クリエイティビティ(クリエイティブであること)とは、既に存在する物事を自分なりに組み替えて新しい物事を生み出すことです。
たとえば、携帯電話とパソコンという2つのものを組み合わせることによって生まれたスマートフォンを作った人はもちろんクリエイティブです。
ただ、クリエイティブと聞くと多くの人の人生を変えた大きな発明や有名な芸術家を想像しがちですが、クリエイティブの概念は広く、どのような分野でもクリエイティブに活動することができます。OSHOはクリエイティブであることについて、次のように話しています。
私は、あなたがピカソやシェイクスピアのようになればいいといっているのではない。
画家や音楽家になる人は少数派だし、絵を描いたり音楽を作ることがクリエイティブの本質というわけではない。
あなたたち一人ひとりが、それぞれのやり方でクリエイティブになればいいんだ。
あなたの仕事が料理を作ることなら、その仕事でクリエイティブになればいい。
あなたの職業が掃除をすることなら、掃除でクリエイティブになればいい。 ーOSHO :Creativity 創造性
一見、クリエイティブな職種や趣味は限られているようにも思えます。
しかし、OSHOによると、どのような仕事や趣味、日々の家事でさえもクリエイティブにすることができると言います。
クリエイティブであることを妨げる原因は?
OSHOによると、私たちはみんな生まれながらにしてクリエイティブだと言います。
誰もが生まれた時からクリエイティブだ。だが、クリエイティブであり続ける人はほとんどいない。― OSHO :Creativity 創造性
つまり、子どもの頃はみんながクリエイティブなのに、ほとんどの人が自分のクリエイティビティを失くしてしまうというのです。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
また、失ったクリエイティビティを取り戻すにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは、多くの人がクリエイティブでなくなる2つの原因を解明していきます。
1.自意識(エゴ)
あなたがクリエイティブであることを妨げている最大の原因は自意識(エゴ)かもしれません。
自分と他の誰かを比べて優劣をつけたり、他人からの評価を気にしていると、クリエイティブでいる事がとても難しくなります。
自意識は病気であり、闘争・軋轢・葛藤の態度である。
もしあなたが存在そのものに対して戦っているなら、あなたは自意識の状態にいる。
そしてあなたはその戦いに何度も負けることになるだろう。 ーOSHO Creativity 創造性
自意識があるということはつまり、リラックスした自然の状態ではなく、緊張状態にあることでもあります。
個人的な経験ですが、私がいいアイデアを思いついたり、調子よく記事を書くことができるのは、いつもリラックスしたときに起こります。
反対に、緊張した状態で何か新たなことに挑戦するというのはかなり難しいですよね。
そのためには、「こうでなければならない」という理想や概念を捨てて、ありのままの自然体でいることが不可欠です。
完璧なものを作ろうとすれば、それは不完全に終わる。自然体でものを作れば、それは完璧になる。自然は完全であり、努力は不完全だ。つまり、もしあなたが何かをつくるのに努力しすぎているとしたら、あなたはそれを壊しているだけだ。 ーOSHO Creativity 創造性
2.知識
知識は、仕事やアート作品を作るうえでとても重要な要素であることは間違いありません。
しかし、知識に依存しすぎると、自由な発想ができなくなる恐れがあるとOSHOは語っています。
なぜなら、知識は過去の経験から手に入れるものである一方、クリエイティビティは新たなものをこの世に生み出す能力だからです。
知識はコピー&ペイストですが、クリエイティブであるには、誰の知識にもない未知の領域に手を出さなければなりません。
知識や思考は過去のものに過ぎない。思考はただの思い出であり、そこから新しいものは生まれない。新しいものを生み出すには、知識や思考から離れなければいけない。ーOSHO Creativity 創造性
「前ならえ」やペーパーテスト重視の日本の教育では、クリエイティブな人を育てるのが難しそうですね。
また、知識を重視しすぎると権威主義に陥ってしまう可能性があるということも問題点の一つです。
権威主義・マニュアル主義は、新たな、より良い可能性を否定しまうことにつながりかねません。
専門家、賢人、インテレクチュアルと呼ばれる人たちには独自の洞察がない。
彼らは、借りてきた知識や伝統、しきたりに頼っているだけだ。
彼らは頭の中に知識の図書館をもっているが、先見がない。 ーOSHO Creativity 創造性
クリエイティブになる方法
それでは実際にクリエイティブになるためには、どうすればいいのでしょうか。
あなたのクリエイティビティを最大限に引き出す2つの秘訣をお伝えします。
1.子どもに戻る
先ほどの紹介にもあったように、クリエイティビティは私たちが生まれながらにして持っている能力です。
OSHOは、子どもはみんなクリエイティブだと言っています。
クリエイティブであるために必要なのは自由だ。
知識や既成概念、偏見から自由である必要がある。
そのため子どもはクリエイティブだが、大人が彼らに”正しい知識”を教えつけることで彼らの独創性を台無しにしてしまう。 ーOSHO :Creativity 創造性
生物としての私たち人間の長所は思考であることは間違いありません。
しかし、長所には短所が隠されているということも知っておかなければなりません。
私たちの短所は、知らないことに対する恐怖ではないでしょうか。
思考を武器とする人間は、知らないという状況が怖いんです。
なので、正確な事実を知らずに、みんながそれぞれの”正しい知識や方法”を主張しています。
500年前は、太陽が地球の周りをまわっているというのが正しい知識だったし、数十年前までは、結婚は親が決めるというのが正しい方法でした。
それがいま、常識でなくなった理由は、当時でいう”間違った知識”を持った人(ガリレオなど)がいたからです。
クリエイティブな人間とは、いつも間違った方法を試す人のことだ。
もしあなたがいつも正しい方法に従って物事を進めているとしたら、あなたは一生クリエイティブになれない。
なぜなら、正しい方法とは別のだれかによって作られたものだからだ。 ーOSHO :Creativity 創造性
大人とは反対に子どもたちは間違えることを一切恐れていません。
彼らは、なにも知らないからこそ、自由でクリエイティブなのです。
クリエイティブな人間になるには何をすればいいか?
社会があなたに教えてきたことをすべて忘れなさい。
あなたの親や先生が教えたことをすべて忘れなさい。
警察や政治家、聖職者があなたに教えてきたことをすべて忘れなさい。
それがクリエイティブに戻る方法だ。ーOSHO :Creativity 創造性
2.新しいことを受け入れる
クリエイティブな人間は、裸でいなければならないとOSHOは言います。
服を脱げと言っているのではなく、新しい物事に対してオープンでいるべきだと言っているのです。
たとえば、持っているクローゼットが満杯だとしたら、新しい服を買おうとする人は少ないと思います。
まずは、クローゼットの中身を整理することから始めなければいけません。
私たちも、頭に知識がいっぱいたまっている状態(=すでに知っていると思っている状態)では、新しいことを知ろうとしたり、新しい経験をしようとは思わないんです。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスが残した有名な名言があります。
私が知っていることはただ一つ。
それは、私が何も知らないということだ。ーソクラテス
これはソクラテスの謙遜だと説明されることがよくありますが、それは誤解です。
ソクラテスは何事も知識として貯めなかったのです。
そのため、いつでも新しい物事にオープンでいられたということです。
たしかに「何かを知っている」と思えば、落ち着くし一時的に満足できるかもしれません。
しかし、それは罠です。
すべての物事は変化の対象です。
ずっと固まった知識の中にいたら、まさに井の中の蛙になってしまうでしょう。
クリエイティブな人はすべての規範やタブーを捨て去らねばならない。
自由と天まで届くほどの空間が彼には必要だ。
そして初めて、その人の自然体が成長し始める。ーOSHO :Creativity 創造性
まとめ
今回は、OSHOの{Creativity 創造性}という本から、クリエイティブであることについて紹介してきました。
今の時代、クリエイティビティは誰にでも求められることです。
クリエイティブという言葉は、一見複雑で難しいものだと思われがちですが、実はとてもシンプルなものです(既に存在する物事を自分なりに組み替えて新しい物事を生み出すこと)。
また、クリエイティブとは何かを作っているときの状態のことではありません。
クリエイティブとは、人生に対する態度です。
私は「クリエイティブでありなさい」と言うが、私は皆がみんな一流の画家や詩人になればいいと言っているのではない。
私は単に、こう言っているのだ。
あなたの人生を絵にしなさい。
あなたの人生を詩にしなさい。 ーOSHO :Creativity 創造性
今回は、OSHOの本のごく一部を独断と偏見で選んで紹介してきましたが、本書にはクリエイティビティについての彼の考えをもっと詳しく読むことができます。
私はこの本を飛んで、新たなことに挑戦する勇気と、自分のありのままの姿(=自然体)でいることの大切さを学びました。
最後までこの長い記事を読んでくれたあなたに、この本はぴったりだと思うので、もし興味があれば実際に手に取って読んでみてください。
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